こんにちは。商いの価値を再定義し伝える専門家、三浦事ム所の三浦路夫です。

「うちは、いい仕事をしているんです。でも、その良さがなかなか伝わらない」

この言葉を考えるとき、私は二つのことを分けたいと思います。本当に価値が伝わっていないのか。それとも、会社が伝えたい良さと、お客様が助かっていることが違うのか。

例えば、加工会社が「高い加工精度」を強みとしているとします。一方、発注担当者は「図面の不明点を先に見つけてくれるから、やり直しが少なくて助かる」と感じているかもしれません。

加工精度も大切です。ただ、お客様が次も頼もうと思う理由には、発注する側の仕事が進めやすいことも含まれます。自社の技術を説明するだけでは、その価値が十分に見えないのです。

仕事の良さを、相手にとっての意味まで伝える

ブランド構築では、誰に、どんな価値を届ける会社として覚えてもらいたいかを考えます。そのためには、自社がしていることと、お客様が得ているものを結びつける必要があります。

先ほどの会社なら、顧客への聞き取りで事前確認の価値を確かめ、相談から加工までの流れを説明することが考えられます。さらに、特定の担当者に頼らず確認できるよう、社内の手順も整えます。

そこで初めて、「安心して発注できる」という説明に、仕事の裏づけができます。言葉をつくることと、その言葉どおりに提供することは、つながっています。

大きな特長が見つからないときは、最近の受注を一件振り返ってみてください。「当社の強みは何ですか」ではなく、「お客様は、何が助かって次も頼んでくださるのだろう」と問い直してみます。

社内の推測だけではわからないなら、ご本人に聞くところからです。自分たちには日常の作業でも、相手にとっては任せる理由になっているかもしれません。その理由を見つけ、伝え、続けて届けられる会社にしていく。私は、そこからブランド構築を考えています。

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