こんにちは。商いの価値を再定義し伝える専門家、三浦事ム所の三浦路夫です。

「成長できる環境です」

採用ページではよく見る言葉ですが、応募する人が思い浮かべる姿は同じではありません。研修で順に学べることを期待する人もいれば、早く仕事を任せてもらえることを望む人もいます。

会社が後者を意味しているのに、応募者が前者を期待して入社したらどうなるでしょう。「聞いていた話と違う」という戸惑いは、どちらかが嘘をつかなくても生まれます。

採用ブランディングでは、魅力的な言葉を、実際に経験できることへ置き換えて説明する必要があります。

一年後の理想より、最初の仕事を見せる

最初はどんな仕事を担当するのか。誰に教わり、どこから自分で判断するのか。困ったときに相談できる時間があるのか。これらがわかると、応募者は自分が働く姿を想像できます。

例えば「早く仕事を任せる」なら、任せる範囲と確認する仕組みも伝えます。自由度の高さが、経験の浅い人には放任と感じられる可能性もあるからです。

教育体制に不足があるなら、文章で補うことはできません。現場に誰が教えられるかを聞き、受け入れる人数や時期も含めて考えます。採用の発信を見直すことが、社内の準備を見直すきっかけになるのです。

応募数だけを見ていると、こうした課題に気づきにくくなります。入社した人へ「応募前に想像していたことと違った点」を聞いてみてください。その答えは、次に入る人への説明を直す材料になります。

会社の良さは、抽象的な形容詞を重ねなくても伝えられます。仕事を覚える過程を具体的に見せ、その働き方に納得して選んでもらう。入社後にも確かめられる期待をつくることが、採用で育てたい信頼です。

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