こんにちは。商いの価値を再定義し伝える専門家、三浦事ム所の三浦路夫です。

入社日に「わからないことは、何でも聞いてください」と言われた。ところが現場で聞くと、「今、忙しいから後にして」と返された。

一度なら、タイミングが悪かったと思うかもしれません。それが続けば、新入社員は「ここでは自分で何とかしなければいけない」と学びます。

教えたつもりの方針と、実際に伝わった会社の姿が違ってくるのです。

新入社員へのインターナルブランディングを、理念の説明だけで考えるのは十分ではありません。会社の言葉が本当かどうかを、本人は毎日の出来事から確かめています。

「何でも聞ける」を、聞ける状況にする

先輩も忙しく、いつでも手を止められるわけではありません。だからこそ、急ぐ質問の相談先と、まとめて聞く時間を決める必要があります。「後で」と答えるなら、いつ聞けるかを伝えます。

聞く側の勇気に頼らず、教える側から「今日、判断に迷ったことはある?」と尋ねる時間をつくる方法もあります。

その際、答えだけでなく理由を伝えてみてください。「この項目を確認して」だけより、「ここが違うと、お客様の後工程でやり直しになるから」と聞く方が、仕事の意味を理解できます。

こうした説明の中で、会社が何を大切にしているかが具体的になります。理念と業務を結びつける機会は、特別な研修以外にもあります。

一か月ほどたったら、「入社前の説明と違うと感じたこと」を聞いてみましょう。戸惑いの理由を、本人の慣れの問題だけで片づけないことが大切です。

新しく入った人の目には、社内では当たり前になった矛盾が見えることがあります。その疑問に会社がどう応じるかも、会社らしさを伝える経験になります。

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