こんにちは。商いの価値を再定義し伝える専門家、三浦事ム所の三浦路夫です。

機能、性能、開発技術。IT企業が自社を説明するとき、中心になりやすい情報です。しかし、顧客が実現したいのは、その先にある仕事や経営の変化です。

入力の時間を減らしたいのか。必要な情報を共有して判断を早めたいのか。特定の人しかできない仕事を、組織で担えるようにしたいのか。望む変化によって、技術の使い方も支援のあり方も異なります。

ブランド構築では、自社がその中で、どんな役割を引き受けるのかを明確にします。

技術の方針を、顧客の未来と結びつける

例えば、「現場が自分たちで改善を続けられるようにする」と定めるなら、機能の多さだけでは価値を判断できません。現場が理解できること、運用を変えられること、知識が社内に残ることも重要になります。

この意思は、開発の優先順位や提案に影響します。顧客から求められた機能でも、複雑さを増して使われなくなるおそれがあるなら、目的に立ち返って検討する必要があります。

そのためには、営業だけが顧客の課題を知り、開発者には仕様しか届かない状態を見直したいところです。なぜ作るのか、使う人の何を変えたいのかを、支援や開発に関わる社員が共有する。そこで技術的な判断とブランドの約束がつながります。

もちろん、顧客の変化を自社だけで実現できるわけではありません。自社が責任を持つ部分と、顧客と共に取り組む部分を明確にすることも、約束の信頼性を支えます。

IT企業のブランドは、技術を通して実現したい変化を定め、それに沿って事業を選び、育てることで形になります。

新しい技術を取り入れる際も、「自社が約束する価値をどう高めるか」という軸があれば、流行だけに判断を委ねずに済みます。

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