こんにちは。商いの価値を再定義し伝える専門家、三浦事ム所の三浦路夫です。
会社案内、ウェブサイト、提案書。そこで使う文字も、ブランドを体現する要素です。ブランドの思想や姿勢を一貫して伝えるために定めるのが「推奨書体」です。
ゴシック体は線の太さの差が小さく、明快さや力強さを表現しやすい書体です。一方、明朝体は線の強弱や筆の動きを感じさせ、品格や繊細さを表現しやすい書体です。
ただし、「先進的ならゴシック」「伝統があるなら明朝」とは決められません。同じ分類でも表情は異なります。まず、自社のブランドの何を伝えるのかを明確にする必要があります。
書体の背景まで含めて、ブランドを表現する
書体には、誕生した時代や開発の思想があります。例えば、1927年に発表されたFuturaは、幾何学的な造形とモダンな思想を背景に持つ欧文書体です。その歴史を踏まえ、合理性や未来への意思を表現するために検討する。そうした選び方もできます。
また、2010年代には、サンローランやバーバリーをはじめ、多くのファッションブランドが、ゴシック体に近いサンセリフ体のロゴへ移行しました。広くメディアで扱われるブランドとして、小さな画面でも明快に伝わり、デバイスを問わず同じ印象を保つことを重視した、という見方があります。
推奨書体も、ブランドの核を起点に選び、日々の発信で使い続けることで意味を持ちます。会社案内から提案書まで、文字の表情にも企業としての一貫性が生まれます。
書体を選ぶことは、自社の価値をどのような表情で届けるかを決めることなのです。
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