市場のリーダーが挑む、国産うずら卵の「周辺市場拡大戦略」
~BtoBの枠を超え、消費者の需要を創出することで業界全体を救う~
■ 課題:市場シェア4割のリーダー企業としての決断
国産うずら卵のBtoB市場において、圧倒的なシェアを誇るリーディングカンパニーである天狗缶詰様。しかし、コロナ禍による需要激減は、自社だけでなく供給元である生産者をも存続の危機に陥れました。市場のリーダーとして、自社の利益のみならず「いかにしてうずら卵業界全体の持続可能な未来を作るか」という、極めて視座の高い問いへの答えが求められていました。
■ 三浦事ム所による解決策:消費者の顔を見据えたブランド再構築
三浦事ム所は、BtoBの枠に留まらない「周辺市場拡大戦略」を軸に据えました。業界のトップリーダーだからこそ、末端の消費者の需要を自ら作り出し、市場全体の底上げを図るアプローチです。同時に、その戦略を支える「組織の体質改善」も並行して実施しました。
- 「うずら卵のコンシェルジュ」としてのアイデンティティ
単なる「缶詰メーカー」から、中食ベンダーや消費者の課題を解決するパートナーへと進化。BtoBであってもその先にいる消費者の顔を徹底的に分析し、需要を喚起するための情報発信拠点として「uzura.com」を構築しました。 - 唯一無二の「うずら柄」による業界の象徴化
一羽のうずらから生まれる唯一無二の模様(うずら柄)をブランドカラーとして採用。これをすべての接点に展開することで、天狗缶詰の事業を「国産うずら卵の象徴」として視覚的に定義しました。 - 外と内を同期させるブランドブックの活用
策定したアイデンティティを組織の隅々まで浸透させるため、三浦事ム所はブランドブックを制作。全社員研修での「コンシェルジュ宣言」や、社長自らによる200名の社員面談のツールとして活用することで、外向けの戦略と社員の意識を高い次元で同期させました。 - 生産者の想いまで背負う、一貫した世界観
厳しい状況にある生産者一人ひとりのパーソナルな想いまでをブランドの背景に組み込みました。リーダー企業が生産者と共生し、共に未来を作る姿勢を、パッケージやデジタルメディアを通じて可視化しています。
■ 成果:中小企業庁長官賞受賞と、市場の再活性化
この、内と外をシームレスに繋ぎ、業界全体の持続可能性を追求した戦略が評価され、2024年度「BRAND MANAGEMENT AWARD®︎」において中小企業庁長官賞を受賞。 ブランドサイトのPVは1年で7倍に急増し、消費者への認知が拡大。その結果、中食ベンダーとの共創案件が激増し、製品単価の3割アップを実現。リーダー企業が市場を牽引することで、生産者の存続と業界全体の再生を成し遂げた、真のブランド構築事例となりました。
BRAND MANAGEMENT AWARD 2024
中小企業庁 長官賞

