こんにちは。商いの価値を再定義し伝える専門家、三浦事ム所の三浦路夫です。
会社の歴史を、創業年や事業の変遷だけで紹介していないでしょうか。
その会社は、誰のどんな困りごとに応えるために生まれたのか。祖業をたどると、今の商品やサービスを貫く価値が見えてくることがあります。
ニューバランスは、1906年にボストンで、足のアーチを支えるインソールや矯正靴を製造する会社として始まりました。社名にも、履く人に「新しいバランス感覚」をもたらすという意味があります。
創業の物語を、今の仕事につなげる
現在も、ニューバランスは足の長さだけでなく、足囲で選ぶウイズサイジングを展開しています。店舗のフィッティングでは、足の悩みを聞き、計測を行い、靴ひもの結び方やインソールまで含めて提案しています。
この商品と接客を祖業から見直すと、「一人ひとりの足に合う履き心地を支える」という一貫した姿勢が読み取れます。丁寧な接客にも、そのブランドがそうする理由があるのです。
会社の歴史をストーリーにする際、大切なのは、このつながりです。創業時の課題にどう向き合い、その姿勢が現在の仕事にどう受け継がれているか。事実をたどり、意味を言葉にしていきます。
それを社員と共有することにも価値があります。「昔は何を作っていたか」に加え、「なぜ、その仕事が必要だったか」を知れば、今の仕事で何を大切にするかを考えられます。商品が変わっても、受け継ぐべき判断の軸が見えてきます。
祖業のストーリーは、過去を紹介するだけでなく、これからの仕事に一貫性を持たせるためにも役立ちます。
自社が最初に応えようとしたのは、誰のどんな困りごとだったのか。その問いから、今も守りたい価値を社員の皆さんと掘り下げてみませんか。
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