こんにちは。商いの価値を再定義し伝える専門家、三浦事ム所の三浦路夫です。

企業がSNSを使う目的には、認知の拡大、購入の促進、採用、お客様との関係づくりなどがあります。まず、誰とどんな関係を築くために使うのかを定めることが必要です。

そのうえで大切なのは、企業の発信であっても、その向こうに働く人の存在が感じられることです。

社員が何に気づき、どう考え、どんな想いで仕事をしているのか。その人の視点を通じて、企業が掲げる価値が具体的に伝わります。SNSは、ブランドを日々体現している人と、お客様との接点にもなるのです。

社員の視点を通して、ブランドの姿勢を伝える

例えば、「設計段階から相談できる技術パートナー」を目指す製造業の企業があるとします。

「高い技術力で課題を解決します」という説明に加えて、担当者が「ご相談を受けたとき、まず実際に使う場面を尋ねます。図面だけでは判断できないことがあるからです」と、自分の仕事の考え方を伝える。

そこには、技術だけでなく、相手を理解してから提案しようとする姿勢が表れます。読む人も、どんな人が相談に乗ってくれるのかを想像できます。

これは、社員に会社の宣伝文句を言わせることではありません。ブランドの核を共有したうえで、それぞれが仕事の中で大切にしていることを、自分の言葉で伝えるということです。

同じ価値観でも、営業と技術者では見える場面が違います。その違いがあるからこそ、企業の姿を立体的に伝えられます。一貫させたいのは、語り口ではなく、仕事の根底にある姿勢です。

そのためには、社内で「私たちのブランドは、自分の仕事にどう表れているか」を話し合うことが欠かせません。発信を担当者任せにせず、社員がブランドを理解し、実践と結びつける場をつくります。

企業のSNSで育てたいのは、「この会社では、こういう想いを持つ人たちが働いている」という理解と信頼です。

ブランドの言葉が社員の実感になり、その人の視点で発信される。そこに、企業がSNSを通じて関係を築く意味があります。

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